技術とコンテンツ / Technology and Contents

東京大学工学部 機械情報工学科

平成31年度(2019) 開講概要

映像, メディア , コンピュータ・グラフィックス・デザイン, 建築設計など, 理系文系を問わず技術とコンテンツの両方に何らかの関わりがある, さまざまな分野でご活躍の方々から , オムニバス形式でお話をうかがう.

Twitterでの公式ハッシュタグは#技術とコンテンツ(講師がSNS投稿にNGを出さない回については積極的な投稿を期待しています.)

各回講師への質問

外部講師の略歴・講演題目・各回の講演などをもとに, 聞いてみたい質問があれば,事前,もしくは当日その場で下記フォームから送信する.
技術とコンテンツ2019 質問投稿フォーム

評価方法

全13回の講義中, 半数以上(7回以上)出席した者を有資格者として, レポートで評価を行なう.あらかじめ外部講師に対する(有意義な)質問をフォームに投稿した受講者には内容・回数に応じて相応の加点を与える(ただし加点希望の場合,投稿の際に投稿者の名前を含めること).レポートの締切,内容についてはオムニバス最終回にて告知する.

担当

日時・場所

日程・講師

第1回
4月 10日(水)
廣瀬 通孝
東京大学大学院情報理工学系研究科 教授
「技術とコンテンツ」
講義全体の概要と,技術とコンテンツの関係性について講義をおこなう.
第2回
4月 17日(水)
松井幹雄
株式会社伊東屋 取締役 企画開発本部本部長
「銀座・伊東屋 ~“買う店舗”から“過ごす店舗”へ~」

略歴:伊東屋のマーケティング、広報、IT部門の責任者(CIO/CMO)。前職ではITコンサルタントとして、多数の大企業のIT戦略企画、及び、大規模ITプロジェクトマネジメントを担う。
2013年に伊東屋入社後、様々な業務/IT/マーケティングの変革を推進。
・新しい買い物体験(メルシーアプリ)の企画・導入
・物流センターの再構築の企画・導入
・店舗シフトの最適化プロジェクト(LSP)の企画・導入
・全社販促プロセスの立ち上げ、デジタルPRの再構築 など
第3回
4月 24日(水)
有馬トモユキ
日本デザインセンター アートディレクター / デザイナー
「触れないものにリアリティを:コンテンツの中のUIをデザインする」
デジタルプロダクトはそれを製作すること自体が、カルチャーでありトレンドの世界になりました。しかし産業的な必要性から過度にシステマティックになる傾向があり、決して多くない企業がインターフェースの標準を決定する機関を同時に担っている現状があります。次々に発生する課題に対してはオープンに扱っていくWeb的な世界を経験した私は、活動の一つとして「空想の世界でリアリティのあるUIを展開する」ことに興味を持っていくことになりました。今回はそれまでの経緯と、実際の製作手法……コンセプトから実製作までのフローをご紹介したいと思います。

略歴:1985年生まれ。青山学院大学経営学部卒。2009年日本デザインセンター入社。コンピューティングとタイポグラフィを軸として、グラフィック、Web、UI等複数の領域におけるアートディレクションとコンサルティングに従事している。武蔵野美術大学基礎デザイン学科非常勤講師。著書に「いいデザイナーは、見ためのよさから考えない」(星海社)がある。
第4回
5月 8日(水)
久永一郎
大日本印刷 C&I事業部
「美術は技術。技術は感覚。」
ルーヴル美術館と、またフランス国立図書館(BnF)との共同プロジェクトを通じて開発したグローバルなコンテンツと技術を製作するうえでの考え方、基盤となる認知科学の研究、フランス人との葛藤を紹介する。

略歴:大日本印刷株式会社 ABセンターマーケティング本部 ヒューマン・エンジ二アリング・ラボ 室長
1991年 国立九州芸術工科大学 工業設計学科卒。同年、大日本印刷株式会社 クリエイティブ・デザイン・センター入社。ヒューマン・コンピュータ・インターフェース、コンテンツ開発、システム開発し建築空間への実装を担当。エクスペリエンスデザイン開発のプロジェクトを担当を経て、現職。

主なプロジェクト
1994~CCGA現代グラフィックアートセンター建設プロジェクト
1997~オックスフォード大学ボードリアン図書館展示プロジェクト
2006~ルーヴル - DNP ミュージアムラボプロジェクト
2011~セーヴル陶芸都市マルチメディアプロジェクト
2012~カタールAl Zubarah 遺跡ガイダンスプロジェクト
2015~フランス国立図書館(Bnf)地球儀・天球儀デジタルアーカイブプロジェクト
その他企業資料館・美術館・ショールーム・工場見学、周年事業、業態開発などを手掛ける。
第5回
5月 15日(水)
中村至男
アートディレクター/グラフィックデザイナー
「見る、わかる」

略歴:日本大学芸術学部卒業後、CBS・ソニー(現Sony Music Entertainment)を経てフリーランス。主な仕事に「単位展」21_21 DESIGN SIGHT、銀座メゾンエルメスのウインドウディスプレイ、日本科学未来館、アートユニット「明和電機」のグラフィックデザイン(1993~)、佐藤雅彦氏とのプロジェクトとして、PlayStation「I.Q」やNHKみんなのうた「テトペッテンソン」など。著書に『どっとこ どうぶつえん』、『はかせのふしぎなプール』(福音館書店)、『サンタのコ』(MUJI BOOKS)、『勝手に広告』(佐藤雅彦と共著/マガジンハウス)、『明和電機の広告デザイン』(土佐信道と共著/NTT出版)など。受賞に、ニューヨークADC銀賞、文化庁メディア芸術祭優秀賞、MOE絵本屋さん大賞新人賞、ボローニャ・ラガッツィ賞優秀賞、第20回亀倉雄策賞、2018毎日デザイン賞など受賞。
第6回
5月 22日(水)
津田 淳子
株式会社グラフィック社
「世の中は印刷でできている!」

本や雑誌はもちろん、身近にある日用品にも、 印刷や紙は意外なところにまでたくさん使われています。日常にたくさんある印刷物や紙でできたものについて、その解説とつくられ方、そして機能性や特性についてお話します。切手と新聞、印刷や紙がどうちがうか、わかりますか?

略歴:編集者。1974年神奈川県生まれ。編集プロダクション、出版社を経て、2005年にグラフィック社入社。2007年『デザインのひきだし』を創刊し、4ヶ月に1度のペースで刊行。現在28号まで出版している。また同時に、デザイン・印刷関連、クラフトや手芸などの実用書、大人の女性向け塗り絵本など年間5-9点ほどの書籍も企画編集している。


講師からの事前質問(回答はページ上部の質問投稿フォームから投稿してください)
・印刷ってなんだと思いますか?
・自分が好きな印刷物ってありますか? あれば具体的な品目と理由を。
・自分が気になる紙ってありますか? あれば具体的な品目と理由を
第7回
5月 29日(水)
田村 浩二
F3Desing株式会社 代表取締役・シェフ
「食×テクノロジーで未来をどう描くのか?」
様々なテクノロジーが発達する中で、食に関わる産業はどの様に変化し、どう生き抜けばいいのだろうか? 技術を持ちながらも減りゆく生産者や職人、日々目まぐるしく変わる時代のニーズ、100年時代と言われる中でどう健康を保つのか? 食というプリミティブなコンテンツをこれからの時代に合わせてどう捉えるか。人と地方を繋ぎ自然に回帰する為に必要なテクノロジーと、より先進的な未来の食に必要なテクノロジー。『どちらか』ではなく、同時に全てを動かすことでより良い未来を拡張していく。

略歴:Food Expander/料理人。F3Desing株式会社代表取締役。dot science株式会社取締役。
料理人として13年レストラン業界で働き、シェフとして働いた2年間で、世界のベストレストラン50のDiscovery seriesアジア部門選出、ゴーエミヨジャポン2018期待の若手シェフ賞受賞。香りをテーマに様々なプロダクトを開発。Mr.CHEESECAKE等、複数の事業を手掛ける事業家。インフルエンサーとしての一面もあり、ツイッターのフォロワーは2万人を超える。
第8回
6月 5日(水)
内山 博子
女子美術大学 教授
「アートとテクノロジーの交差点」(仮)
アートはテクノロジーによって変化してきました。アートとテクノロジーが交差するところに面白さがあります。テクノロジーがアートに与えた影響や、アーティストがテクノロジーを活用してきた軌跡についてお話します。

略歴:女子美術大学卒業、筑波大学大学院芸術研究科修了。共著『コンピュータ・グラフィックス・アート』、CGアート作品をSIGGRAPH Art Gallery等に出品。CGによる復顔研究や肖像表現の研究、ARによるメディア表現の研究、ウェアラブルファッション等の共同研究をSIGGRAPHやACE、DIMEAなどの国際学会で発表。
第9回
6月 12日(水)
津久井 五月
SF作家
「今日から始めるSF制作」
 この講義を受講する人の中には、やろうと思えば面白いSF(サイエンスフィクション/スペキュラティブフィクション)作品を制作できる能力を持った人が少なくないはずです。「SFとは何か」をズバリ定義するのは難しいですが、私自身がSF的な視点をどう考え、どう楽しみ、どう役立てているのかをお話しし、「それなら自分もやりたいし、できそう」と思ってもらえる機会にできればと思います。未確定ですが以下のような内容を考えています。質問も気軽にください。
 → 未来という異世界 / 「股間」「ハート」「頭の上の電球」 / 記号の外から出発する / ウィリアム・モリスと宮沢賢治

略歴:1992年5月生まれ。栃木県出身。2011年に東京大学入学(文科3類)、15年に工学部建築学科卒業、18年に工学系研究科建築学専攻修了。16年に星新一賞学生部門で準グランプリを受賞。17年にハヤカワSFコンテストで大賞を受賞し『コルヌトピア』(早川書房)でSF作家としてデビュー。現在は都内の企業で働きながら次の企画をいくつか進めている。
第10回
6月 19日(水)
中原 崇志
建築家
「情報を空間化する」

略歴:1976年鹿児島県生まれ。建築アトリエ「有馬裕之+Urban Fourth」を経て、建築、インテリア、ミュージアムデザインの分野で活動。科学館や博物館の常設展示や企画展示の設計を中心としながら、建築の設計、インテリア、空間インスタレーションなど多岐に渡り取り組んでいる。
主な作品に、「21_21 DESIGN SIGHT会場構成」「日本科学未来館の常設展示」「上海万博日本産業館 INAXブース」「NHK放送博物館」「INPEX MUSUM」など 主な受賞歴として企画展「世界の終わりのものがたり」にて、SDA大賞・経済大臣賞や企画展「トイレ? 行っトイレ!~ボクらのうんちと地球のみらい」空間デザイン賞優秀賞等を受賞など
第11回
6月 26日(水)
新山 龍馬
東京大学大学院情報理工学系研究科 講師
「フューチャーロボット」
二足歩行ロボットから、ソフトロボティクスの新しい動向まで、ロボット研究の現状と未来を解説する。これからのロボティクスにつながるヒントとして取り上げるのは、人工筋肉で動くロボット、印刷できるロボット、やわらかいロボットなどである。また、研究者になる方法、大学教員とはどういう職業なのかについても触れる。

略歴:ロボット研究者。東京大学大学院情報理工学系研究科 知能機械情報学専攻 講師。東京大学工学部を卒業、東京大学大学院学際情報学府博士課程修了、博士号取得。渡米し、マサチューセッツ工科大学(MIT)にて研究員(コンピュータ科学・人工知能研究所、メディアラボ、機械工学科)を経て、2014年より現職。専門は、身体に根ざした知能、人工筋肉で動作する生物規範ロボット、およびやわらかい材料を使ったソフトロボティクス。
第12回
7月 3日(水)
襟川 陽一
コーエーテクモホールディングス 代表取締役社長
「ゲームの未来」(仮)

略歴:株式会社コーエーテクモホールディングス 代表取締役社長,株式会社コーエーテクモゲームス 代表取締役会長,公益財団法人科学技術融合振興財団(略称FOST) 理事長.
1978年に(株)光栄を設立し、代表取締役に就任。『信長の野望』『三國志』『真・三國無双』など、数々のヒット作品を世に送り出した。1990年、社団法人ニュービジネス協議会アントレプレナー大賞受賞。1991年、店頭市場に株式公開(現在は東証一部)。2010年に(株)コーエーテクモホールディングス代表取締役社長に就任。ゲームプロデューサー名は「シブサワ・コウ」。
第13回
7月10日(水)
鳴海 拓志
東京大学大学院情報理工学系研究科 講師
「コンテンツがあなたを作る」
体験が人の感覚や行動,そして心や思考を変えていく影響について,VRやARでの研究の実例を通じて議論する.

略歴:東京大学院情報理工学系研究科知能機械情報学専攻講師.博士(工学).JSTさきがけ研究者.バーチャルリアリティや拡張現実感の技術と認知科学・心理学の知見を融合し,限られた感覚刺激提示で多様な五感を感じさせるためのクロスモーダルインタフェース,五感に働きかけることで人間の行動や認知,能力を変化させる人間拡張技術等の研究に取り組む.