廣瀬・谷川・鳴海研究室
鉄博との共同研究

御料車のVRウォークスルー

御料車VRウォークスルー

上の写真は鉄道博物館において所蔵されている10号御料車である.御料車とは皇族ご乗用の専用客車であり,これまでに18両製造された.御料車は,製造された時代の最高の鉄道製造技術と工芸芸術の集大成であるため工芸品として貴重なものであると同時に,当時の鉄道製造技術を今に伝える歴史的遺産でもある.(10号御料車は貴重な木造車両である.)

しかし,御料車の内部は損傷が激しく,実際に車内に入って鑑賞することは困難である.たとえばカーテンやソファの繊維は崩壊寸前で少し触れただけでも壊れかねない状態であり,内部の照明をつけることもできない.とはいえ,御料車の外観を見るだけでなく,実際に内部に入って鑑賞してみたいと思うのが人の性であろう.

そこで弊研究室では,その御料車の内部をバーチャル空間上でウォークスルー体験できるアプリケーションを開発し,それをweb上で体験できるようにした. 上の写真をクリックするとそのアプリケーションを体験できる.
(google chrome及びfirefoxで動作確認済みです.それ以外のブラウザーでは正常に表示されない場合があることをご了承ください. 右下のトラックパッドをクリックし,クリックしたまま矢印の方向に移動させるとその方向に動くことができます.また周りを見渡すこともできます.PCからご覧の方は画面の中央あたりをクリックしながら動かすと,スマートフォンからご覧の方は自分自身の身体ごと見たい方向に向くことによって,そちらの方向を見ることができます.)

万世橋思い出のぞき窓

上の写真は2006年まで東京都神田の万世橋近くにあった鉄道博物館の周りの様子である. こちらの博物館が閉館することとなり,後継施設としてできたのが現在埼玉県の大宮にある鉄道博物館である.

今では万世橋の近くでは,mAAch ecuteなど人気のショップが立ち並んでおり,かつてそこに鉄道博物館があったと知っている人は少なくなっているだろう. さらに過去に遡るとこの地は100年前には万世橋駅として,東京の交通の中心的な役割を果たしてきたのである.

しかし注意深く見てみると,実は現在の万世橋にも昔からずっと変わらないものがたくさん眠っている. そのような街に眠れる過去の姿を,拡張現実感(AR)技術を用いてバーチャルに再現するためのアプリケーションを開発した.