Concept - 目的

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公共空間のような大空間をVRオブジェクトでいっぱいにする (充填する)ためのディスプレイとして、私たちは『空間充填型 ディスプレイ』という新しいディスプレイを提案しています。 このディスプレイでは、粒子で空間内を満たし粒子の位置や 発光パターンを制御することにより粒子群全体として任意の位 置に映像を提示します。したがって、空間充填型ディスプレイに より空間内にディスプレイがあるのではなく空間そのものがデ ィスプレイになった環境を作り出すことが可能となります。

Structure - 構成

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本研究では、空間充填型ディスプレイの実現手法として平面状 に並べられた水滴群を利用した手法を提案しています。水滴群 を平面状に並べて落下させ、水滴群に対しプロジェクタで水滴 下方から光を当てると、水滴に当てられた光は水滴によって拡 散されます。そのため、水滴があたかも発光しているように感 じさせることができます。したがって、平面状に並べられた水滴 群にプロジェクタで映像を投影することによって、平面状に並 べられた水滴群で水滴1粒1粒が水平方向の1[dot] にあたる 2次元映像が表現できます。

さらに、水滴群を落下させながら、その落下位置に同期させて プロジェクタから投影する映像を切り替えることで、水滴群の 高さに応じて異なる2次元映像を水滴群に表示させます。する と、残像によって人間に知覚される2次元映像の集合により、 最終的に3次元VRオブジェクトを目的の位置に表示可能とな ります。


Implementation - 実装

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この手法に基づき、10[dot]×10[dot]×10[dot]のVRオブ ジェクトが提示可能なプロトタイプシステムの実装を行いました。 PCによって水滴落下開始の指令を送ると同時に、プロジェクタ からの水滴群に投影する映像の描画を開始することで、水滴群の 落下位置と落下位置に応じて投影する映像との同期をとっていま す。また、落下し終えた水滴群は斜め向きに設置された透明の板 を伝って排出されるため、落下し終えた水滴群が落下位置にたま ってしまいプロジェクタからの光を妨げてしまうことはありません。


Displayed Virutal Object - 表示されたオブジェクト

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このプロトタイプシステムを用い、簡単なVRオブジェクトを表示し たものが左の写真です。目的のVRオブジェクトが表現されており、 また、直方体のワイヤフレームのような3次元VRオブジェクトは、 どの方向からも表示されたワイヤフレームが観察可能で、かつ、観察 方向に応じてワイヤフレームの見え方を変えることが出来ています。 また、色の表現に関してもRGBならびにそれらを混合した色ともに 表現可能です。





Papers - 論文

※本研究は科学技術振興機構戦略的創造研究推進事業の「メディア芸術の創造の高度化を支える先進的科学技術の創出」における「デジタルパブリックアートを創出する技術」の支援を受けています。

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