Concept - 目的

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メディアアートを美術館のような限られた空間から、一般の公共空間におかれた彫刻や抽象オブジェのようなパブリックアートのように、広場に置かれ不特定多数の人が楽しめるデジタルパブリックアートを作り出す研究の中からこのプロジェクトは生まれました。

こうした研究の中の1つのコンセプトとして、「不特定多数の人の日常を作品に反映するインタラクティブなメディアアート」があります。今回のプロジェクトでは、JR東日本のSuicaのもつ、カードを持つ人の日常に密着した情報にもかかわらず、一方ではその記録からカードを利用した個人が特定できないという匿名性に着目しました。普通の人が持つデジタルガジェットを、不特定多数のユーザが利用できる入力インタフェースとして利用できないかを考察することを目的としています。

Structure - 構成

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SuicaはRFIDタグと呼ばれる無線ICチップの一種であり、専用リーダーからSuicaに記録された数字列データを読み取り、その数字列データと利用日、利用駅名、利用用途、などのデータベースと照合することにより、その人がSuicaを利用した過去の履歴を読み出します。そのデータから利用駅名の緯度経度データベースを結びつけ、あらかじめ位置あわせをしておいた地図上に投影することで、その人がSuicaを使ってどんな所に行っていたのかという情報を可視化しています。


Exhibition - 展示と反応

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2006年2月に東京都写真美術館行われた第9回メディア芸術祭、および2006年5月に行われた日本科学未来館特別展示「予感研究所」で展示を行いました。

展示においては、想像外に多くの人に体験していただくことが出来ました。その中では表示された履歴について鑑賞者同士で話をするという姿が多く見られ、中には初対面の人同士で個人的な体験を話し合うという事例もありました。Suicaのようなプライベートなデジタルがジェットが、デジタルパブリックアートのインタフェースとして有効であることを示すことが出来たといえます。


一つの発展

展示をしていく中で、「自分の家でもできるとうれしい」「自分用の備忘録がほしい」「日時や駅名などの細かいデータも確認したい」という意見があったので、それらを参考にインターネット版を作成しました。

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Papers - 論文