With narratives · 14 works

物語とともに

語り、思い出し、未来を思い描くなかで編み直される自己とリアリティを研究する。

私たちは、出来事をただ経験するだけでなく、それを語り、意味づけながら生きています。昔のことを思い出して語り直したり、これから先の自分を思い描いたりするなかで、「自分はこういう人間だ」という感覚ができていきます。過去・現在・未来をつなぐ物語として、時間をかけて形づくられるこの自己を、ナラティブセルフ(物語的自己)と呼びます。

ナラティブセルフの材料は、言葉や記憶だけではありません。どんな身体で、どこで、誰と、何をしてきたかという身体経験の積み重ねも、自分の物語を支えています。では、アバタを通じて別の身体で生きる経験を重ねると、私たちの物語はどう変わるのでしょうか。また、ライフログとして記録された日々の経験は、過去の自分との出会い直しや、未来の自分の思い描き方をどう変えるのでしょうか。

私たちは、自己アバタを用いたVR回想法、年齢や外見の異なるアバタ体験によってナラティブセルフを操作する実験、メタバースでの長期的なアバタ使用が自己の物語に与える影響の調査、ライフログを用いた未来の予測と行動支援などを通じて、身体経験や記録の蓄積が自己の語りを編み直す仕組みを明らかにしようとしています。そのうえで、ナラティブセルフを考慮したVRや情報技術をどう設計できるかを探っています。質的研究法を通じて、人がテクノロジーとともに生きる経験そのものを語りとして捉える方法論の研究も、ここに含まれます。

代表的な研究

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