私たちが感じるリアリティは、独りで立ち上げるものではありません。誰かと一緒に食べると食事をおいしく感じたり、量が増えたりします。相手の表情や声のトーンにつられて、自分の気分が変わることもあります。誰と、どのように共にいるかは、私たちの知覚や感情、判断に影響を与えています。
テクノロジーは、この「共にいること」のあり方を大きく変えつつあります。アバターを介したコミュニケーションでは、相手や自分の見た目、表情、声を変えて関わることができます。遠く離れた人とも、同じ場所にいるような感覚で過ごせるようになりました。AIエージェントのように、人ではない存在と協調して作業することも増えています。こうした新しい共在のかたちのなかで、私たちの体験やふるまいがどう変わるのかは、まだ十分にわかっていません。
私たちは、他者と共にあることで生まれる体験の質がどのような仕組みで形づくられるのかを明らかにする研究と、その仕組みを工学的に応用し、よりよいコミュニケーションや協調をデザインする研究に取り組んでいます。社会的な相互作用や集団の意思決定に働きかける技術の研究もここに含まれます。






























